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2016年07月16日

刑務所内でのホルモン治療、第1回口頭弁論


刑務所で、女性ホルモンの治療を認められず、身体的ダメージが極めて大きい。刑事施設でも治療する義務がある」と東京拘置所に収監されているMTF受刑者が国に訴えていたニュースの続報です。
受刑者にもホルモン治療を!?

7月11日の第回口頭弁論が開かれました。受刑者の主張は変わらず、投与を強く希望。国側は、訴えを退けるように求めたようです。

未だ東京拘置所は病気ではないという理由で応じていないようです。弁護側によると、受刑者は、現在体調が悪化。意思の疎通もままならないとのことです。

彼女は、性別適合手術(SRS)を受けているので、今現在身体にはホルモンがない状態です。身体にホルモンがないと健康が損なわれる可能性が大きいのは確かでしょう。

短期的には、うつ、
めまい、不眠症など精神的な要素が強い症状で、一般人からすると明らかな「病気」とは思われない症状です。

これが糖尿病、高血圧、その他目に見えるような病気、明らかに検査データなどが悪ければ治療しないといけないとなりますが、寝れない、うつになる・・・となると、刑務所は、当然このような症状は受刑者によくみられることだと思うのでしょう。

警察署の留置場の健康診断に行ったときの話を前回書きました(現在はどうか知りません)。容疑が確定していない留置場に収監されている人でさえ、警察は薬などは処方させない傾向にありました。これが良い悪いと言うことでもありません。

不眠なんかは、警察官いわく、「寝れないのは当たり前だろう・・・」裁判前ならなおさら、と。「先生、そうですよね?寝れないの当たり前ですよね?」と。
「寝れないというなら・・・処方してもいいのでは?・・・」という感じです。
こちらは、医療側からだけの立場で処置するかしないかだけで、本人が嘘か本当かも判断はできないわけです。ちなみに、受刑者の診察、薬代は税金です。そういう事情もあるのかな?

まあ、ホルモンを打ってない時期が短期間であれば、刑事施設からすると「病気」とは思われないかもしれませんが、長期的に見るとどうでしょう?
これは明らかに、将来的には骨粗鬆症、骨折などの可能性が高くなります。
刑務所に入っている間は大丈夫かもしれませんが、やはり若いときからの予防も大事です。

法務省は「GID収容者のホルモン治療に関しては、特に必要な事情が認められない限り、医療上の措置の範囲外にある。投与するか否かは個別の判断になる」と全国の刑務所や拘置所に通逹しています。

ということは、診察した医師が「必要」と判断すれば、医療上の措置になるのではないかと思うのですが・・・。診察にも行かせないのかな?

当院でも警察署からホルモン治療した方がいいのか?という問い合わせは来ることあります。二つ返事で、ホルモン治療はした方がよいと回答しますが・・・。この対応も、その加害者に対して、医療サイドの立場で言っているだけです。実際には連れてくるケースもありますが、問い合わせだけで、連れてこないケースもあります。

受刑者の人権も大切と思われますが、さまざまな理由があるのだろうけど、個人的には人の命を殺めた加害者に対しては微妙です。ただ、医療サイドだけで、判断するとなると治療した方がよいでしょうし。

実際には刑事施設では人権はあってないようなものだと感じます。昔の警察署の留置場だけの自分の経験からで、独断と偏見かもしれませんが・・・。

翻って、この事件に関わらず、人権、人権って、加害者の主張ばかり目につくような感じがします。弁護士が加害者の人権と振りかざすのは、どうなのかなと?

これが自分の家族が被害者だったら、何言っているのだと、実際のところはだれもが思うはずです。
今回の件は、ただ、加害者が性同一性障害GIDだったというだけで、GIDがクローズアップされるのも微妙な感じです。 

被害者からすると、「治療?そんなものしなくていい。何様のつもりだ!」となるでしょうし、人権の引っ張り合いで、何を天秤にかけるかなのでしょう。

このような場合には、裁判所はどのような判断をするのでしょう?


・・・・・
いつも読んでいただいてありがとうございます。

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posted by 整形美人 at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 性同一性障害 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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